キラキラ光る銀河の中

ゆるおた俳優厨

推しのデート現場に遭遇した話

昨日の投稿にスターをつけていただいてとっても嬉しい!ありがとうございます!!


 さて、もうずいぶん前の出来事ですが、当時推していた若手俳優のデート現場を本当に偶然見かけてしまったことがあります。それも都心でもない郊外で。
暑い夏の休日お昼前、横断歩道の向こうから推しらしき人物が歩いてくる。隣には手を繋いだ彼女。あれ、普通。彼女、超普通。どっちかっていうと地味。でも小柄で清潔感があって、お似合いだと思った。
当時彼はある舞台に出演していた時期だったので、一瞬は見間違いかと思いました。かなり公演数がある舞台で私もスケをきちんと把握してなかったのですが、「マチネあるっしょ、ないない」と言い聞かせました。私は、私の趣味なんて到底興味のない彼氏と一緒だったので、隣に確認できる友達もおらず、ずっと推しなのか別人なのかもやもやしていました。カフェに入ってから思い切ってスケを調べてみると、その日はソワレだけの公演。「まじかよ、やっぱりあれ推しくんじゃん」と疑惑が確信に変わる。彼氏が目の前にいるのに推しのことで頭がいっぱいでした。ごめん彼氏。

 

きっとこの後バイバイして劇場へ向かうんだろう。
本当は一日一緒にいたいだろうな。
短い時間だけどちゃんと合間縫ってデートするなんて良い彼氏してるんだな。

 

 私が抱いた当時の心境はこんなもんだった。ショックとか一切なかったです。
その理由として、

①彼女が私のようなタイプではなかったこと
強いて言うなら私は赤文字系だけど推しの彼女は青文字系だった。彼女が自分と同じ系統なら恐らく同族嫌悪していた。でも完全にタイプが違ったのです。身長も私より遥かに小さくて、ふんわりした癒し系の雰囲気。住んでる世界が違いすぎた。(推しにりあこではなかったけど)

 

②あまりにもお似合いで幸せそうなごく一般のカップルに見えたこと
文句のつけどころがないんです。今まで匂わせなんてなかったし、別に本番や稽古をすっぽかしてデートしてるわけじゃない。私が彼を追いかけまわしてその場面に遭遇したわけじゃない。推しくんカップルは忙しい中時間をみつけて郊外で清々しいほど健全なデートをしていたんです。なんならこっちだってデート中だったのに羨ましく思えたくらい。

 

というわけでショックだとか降りたいだとかそういう負の感情は一切抱かず、寧ろすごい体験をしたという驚きと良いものを見せてもらったという幸福感が大きかったです。都心で推しに遭遇したことすらないのに、こんな辺鄙な郊外で推しのデート現場に遭遇するなんて奇跡(?)一生ないんじゃないかと思いました。
結局その後も降りることなく普通に推し続けましたし、今でもたまにあの彼女と続いているのだろうかと考えたりします。

 

とどのつまり、りあこではない私の場合だけどカノバレでショックを受けるパターンなのは
・匂わせでバレる
・そのうちでき婚しそうな雰囲気カップル
これなのかなあと思っています。よく若手俳優がカノバレした時に「彼女がいるのは構わないけど軽率な行動でバレたのが最悪だ」と俳優オタクが嘆いて炎上するじゃないですか。本当にその通りだと思いました。”仕事を真摯にこなして一生懸命な推し”の、”偶然見てしまった幸せそうなデート”に最悪だと思う要素なんて皆無でした。だからこそショックを受けずにその後も応援できたので、軽率な行動というものがいかにファンの気持ちを裏切る行為かを思い知りました。

 

 今のアイドル売りみたいな俳優界隈で、「僕には彼女がいます!」なんて言って喜ぶファンなんているのでしょうか。ほとんどいないんじゃないのかな。それだったらやっぱり隠し通してほしいよね。知らなくて良いことならずっと知らないでいたい。
推しくんにも彼女がいるのなら、どうか軽率な行動で発覚することだけは避けてほしいと心から願う。そしてどうか羨ましいと思わせるくらいに幸せであってくれ。