キラキラ光る銀河の中

ゆるおた俳優厨

元推しと「スカーレット・ピンパーネル」/お題箱返信

 2年半前に降りた元推しが出演しているスカピン。すっごく悩んで数日間チケット譲渡募集を眺め、ついに我慢ならずチケットを譲っていただき観に行ってきました。やっぱり推しにはこういうキラキラした舞台が似合っていると思った。

 

会場:赤坂ACTシアター
A~C列を潰してそこにオーケストラが配置されていました。生演奏すごい。
実はACTシアター初めてで、私はF列センターだったんだけど近いし見やすいしびっくり~!なにあれなにあれ!前方列でも埋もれる某劇場たちは見習ってほしい!

 

圧巻の歌唱力

 メインとなるパーシー役石丸幹二さん、マルグリット役安蘭けいさん、ショーヴラン役石井一孝さん始め、ほとんどのキャストの方が初めましてでした。幕が開いて、マルグリットが現れると客席からまず拍手が。グランドミュージカルを観るのが初めてだったので、こんな感じなのか~!と周りに合わせて拍手しました(笑)

 まず、マルグリットの歌声が透き通るように綺麗!基本的にずっと2.5だったり男所帯だったりの舞台を観てきたから女性の歌声に飢えていたんですよ。どこで裏声に切り替えているんだろうとかこれが腹式呼吸の賜物かとか考えながら、ただひたすらに彼女の伸びる声に浸っていました。パーシ―役の石丸さんはもうなんでも歌える方なんだという印象。ポップ調もバラード調もさらりと歌っていて鳥肌でした。曲名わからないんだけど、橋の上でマルグリットが常に自分を愛してくれていたと気付いた時のあの歌にはそれはもう鳥肌だった。ものすごい勢いで涙腺が熱くなった。この時のなんかいろいろ感情が込み上げてくる感じが大好きです(語彙力)。映画「美女と野獣」の「Evermore(ひそかな夢)」を聞いた時以来の感覚で、あ~大好きだ~!!て心の中で叫んだ。ショーヴラン役の石井さんからは色気を感じました。衣装が黒いからかな?フランス人の彼が、招かれたイギリス貴族のお庭でマルグリットを脅迫するシーンはとてもセクシー。そしてロベスピエール役の上原理生さんと二人で歌う二幕最初の曲には圧倒されました。ひえ〜かっけぇ~〜〜〜〜!!!!上原さんすごく特徴ある声してて、一幕だとあんまり歌っていなかったからどんな感じなのか気になっていました。そしたら二幕でものすごい歌唱力を披露されてこれぞミュージカルだなあと改めて感じました。


全てがキラキラしている

 語彙力が喪失しているので申し訳ないのですが、最初から最後まで煌びやかだった。衣装なんかはつい布の素材をガン見してしまう。舞踏会のシーンは映画とかでよく見るやつ~!て感動しました。プリンセス衣装を家で着てぶりっ子していた幼少時代があった私にとって、ヨーロッパ貴族のふりふりレースな衣装はやっぱり着てみたいという女性の憧れを沸々と感じさせるものです。私も裾を踏まないように両手でスカートをふんわり持って走ってみたい!シルクの手袋で以て男性からのダンスの申し出を受け入れてみたい!あの煌びやかな衣装とセットを見ているだけで本当に幸せでした。

 マルグリットが登場する度にだいたい違う衣装だったのが印象的です。幕開けの語り、パーシ―との結婚パーティー、屋敷での日常、ショーヴランとの駆け引き、酒場の村娘の変装、捕らわれの姿、カーテンコール、などなど思い出す限りでも10回弱は衣装替えをしていた気がする。特に、弟のアルマンを助けるためにショーヴランと駆け引きする際に着ていたのグレーのドレスは綺麗だったなあ。黒はまだしも、グレーのドレスなんてなかなか見たことないから釘付けになってしまった。カテコではパーシーとお揃いの真っ赤なドレスを身にまとっていたけど、カテコだけの衣装とかすごくない!?さすが貴族夫人は違いますなぁ。


最初から最後まで明るく楽しい

 笑いも随所に散りばめられていました。そもそも主役であるパーシ―が冗談も口にしたりするユーモラスな性格だし、ピンパーネル団もお調子者が多いので明るくならないわけがない。ピンパーネル団だと悟られないように奇抜な衣装を着て馬鹿を演じるシーンは本当に楽しかったです。ウェールズ公の新たな扉を開いてしまった感じが面白い。いそぎんちゃく~!

敵であるショーヴランもどこかちょっと抜けていて、なんか憎めないんですよ。ピンパーネルが現れると信じて橋の上で待ち続ける彼可愛すぎです。パーシ―の方が一枚上手で、目の前にピンパーネル本人がいるというのに気付かずにドヤ顔で作戦をペラペラと喋る姿がなんとも愛らしい。とことん報われないという点ではかなり可哀想なキャラではある。自国の土地で最後に四面楚歌になるというのはなかなか切ない。でもそこはこの舞台が持つ明るさとコミカルな雰囲気で悲しさを引きずらない流れだった。私はこのショーヴランというキャラがとても好きだな。全身黒色の服に身を包んでいるいかにもな敵(しかもやっていることは無実の貴族殺しという残酷さ)なのに、パーシ―を始めとするピンパーネル団を前にすると若干の3枚目キャラになってしまうところが最高に良い。

 

 中世ヨーロッパって貴族のキラキラしたイメージももちろんあるんだけど、反してすごく残虐なイメージもあるんです。拷問器具とかよくあんなの考えたなっていうようなのばかりじゃん。怖すぎ。以前シェイクスピアの「タイタス・アンドロニカス」を観劇しまして、それがまぁ最初から最後まであまりにも残酷すぎる内容で帰り道友達と重い空気になったことがあります。まぁ悲劇だからそりゃそうなんだけど。だからこそ、原作も前作も全く知らず事前知識を入れなかったスカピンも、どことなく暗いイメージを持っていました。けれど蓋を開けてみたらこんなにも楽しい舞台だったとは!!カテコでオーケストラにも拍手をと、下に目線と両手を向けた石丸さんが紳士ですっごくかっこよかった!


推しが楽しそうだった

 正直これに尽きる。約2年半ぶりに観た彼の舞台が楽しいもので本当に良かった。いろいろな衣装を着て、ちょっとした殺陣もやって、歌って、踊って。スタイルも姿勢も良いから貴族の衣装は様になっていたし、ピンパーネル団には共演した若手俳優ばかりいたからアイコンタクトが自然だったし、彼がこの舞台あのキャストの中にいてもなんの違和感もなかった。でも舞踏会のシーンではポップな踊り方の癖が抜けてなくて、それが今後の課題かな?とか面倒なオタク発揮しかけた。ちょっとしたハプニングがあったけど、それもさり気なくフォローして事なきを得ていた。ソロパートはほとんどなかったけど、数人で歌うところではちゃんと声が聞こえて伸びもあったよ!2年半ぶりなのに全然久しぶりな感じがしなくて、最後に観た舞台からタイムスリップしたような感覚。だからなのか、泣くかなと思ったけど泣かなかったな~。只々彼が楽しそうで私は幸せだった。こんな素敵な舞台に出演できて本当におめでとう。きっかけとしてこんな素敵な舞台を見せてくれてありがとう。

 

 

 

 うーん、幸せだ!!!舞台に立つ彼をまた見れたことも、グランドミュージカルを見れたことも、全部ひっくるめて幸せな夜だった!!お手紙の書き出しは悩んだけど、当時と同じくでかでかとピンクのペンで彼の名前とハートを書いて、こんにちはと挨拶をした。あの頃は私も若かったから何も思わなかったんだけど、今書いてみるとでっかいハートとか恥ずかしすぎてびっくりしたよ~。でも勇気を出して書いたのは、一目で思い出してくれるかなと思ったから。覚えてなくてもいいんだけどね!過去にあなたを応援していたちっぽけなファンが、また足を運んでみましたよ。ミュージカルに出るあなたが一番輝いて見えるから本当に嬉しいおめでとうございますってことを伝えたかっただけだから。

プレゼントは当時よく贈っていたものはやめて、今の彼に似合いそうなアイテムを選んだ。本当はプレゼントを贈ること自体悩んだんだよね~。また自己顕示欲の激しいオタク心がざわついてしまうと思って。でも、今まで彼に対して手紙だけを出したことがなかったから、やっぱり当時と同じようにプレゼントも出すことに決めた。このお手紙書いてプレゼント買ってプレボに入れるまでの一連の流れも自然すぎてびっくり。当時と何も変わってなくて、今までの行きたくてでも怖くて足を運べずにいた舞台も普通に行けたかもしれない。いやわかんないけど。時間と舞台作品のタイミングっていうのもあるからな~。

とにかく、約2年半振りの彼の舞台がスカピンで良かった。意を決してチケットを手に入れて正解だった。こんな幸せな気持ちにさせてくれる元推しってすごいな~!!

 

 

 

 

以下、お題箱への回答です。投稿ありがとうございます!

 

▼伏せ希望の方
来年○○くんが出演する2.5行きますよ~!推しくんは被っていないのでどうぞ安心してくださいませ!仰る通りで、○○くんを見るのはテニミュ振りです。彼の役作りに対する情熱は本当に尊敬に値しますよね…。口数は多くないのに、ブログでぶわぁっと感情を吐露するのがすごく好きです。例のことに関して私も最初は躊躇いましたが、背に腹はかえられない!ということで自分を奮起させました。徐々にでいいと思いますよ!ゆっくり慣れていけば終わった時の反動も少ないような気がします。無理せずが推し事で大事なことだと思っているので、あくまでも自分の健康最優先で!

 

 

お題箱