キラキラ光る銀河の中

ゆるおた俳優厨

昔の推しの話

 前の推しが特撮現場から離れ事務所も移籍し、最近ようやくまた舞台の現場に戻ってきてお仕事を順調にこなしている。特撮後に出た舞台は全てストプレだったけど、今度ついに2.5に出るということでそれをきっかけにまた彼の舞台に足を運ぼうと思っている。それまで別にストプレだったから行かなかったというわけではなく、次の2.5も原作は正直あまりよく知らないけど友人が一緒に行ってほしいとのことなので、良いきっかけだと思った。
そんなこんなで、降りてから約2年半ぶりに彼の舞台を観に行くかもしれないので、昔話をさせて下さい。
(本当にだらだらと思い出を書いているだけ、、、)

 

 彼を知ったのはテニミュだった。小学生の頃からテニスオタクだった私は、彼を知ってからも特別な感情を抱くことなく変わらずのんびり観に行っていたんだけど、ある演目の公演から彼にくぎ付けになった。ちょうど就活をしていていつもよりも入る回数を減らしていたのに、彼のとてもしなやかな踊りと丁寧な歌い方、客降り時のキャラとのギャップが激しい屈託のない笑顔に心を奪われてしまった。恐らく就活というつらい現実を忘れさせてくれたのが大きかったのだと思います。就活もなくいつも通りその公演に通っていたら、彼に対してかっこいいなあ可愛いなあという気持ちしかなかったと思う。吊り橋効果に似た心理だったのかな~。
転がり落ちるように彼に引き込まれて、就活というブレーキをかけつつも凱旋公演のチケットを数枚確保するまでに時間はかからなかった。ブログを最初から読み返し、彼と関わりのある俳優のブログも全て回って、写真は全部保存。事務所の公式サイトも有料会員になった。

 

 テニミュにはTSC*1と呼ばれるファンクラブがあって、ひとつの名義で1会場につき3公演まで申し込みができる(3rdからは行ってないから今はどうかわからない)。だけど当時地方は考えていなかったから、どうしても東京公演と凱旋公演合わせて6公演以上は入りたくて、次の演目までに家族や友人、果ては当時のバイト先の店長にもファンクラブに入ってもらい名義を増殖。管理が大変だった(そりゃそうだ)。
そうして彼を推したいと思った後の公演には20公演程通ったわけですが、本当に毎日がとても楽しかったです。それこそ大雨の日も雪の日も電車が止まろうが自分が吹っ飛ばされようが死に物狂いで会場へ這いずった(妖怪テニモン)。席はほとんど前方だし、通路も多かった。彼がどこで袖から出てくるかとか、どこではけるかとか覚えてしまうくらいにはずっと双眼鏡を覗いていたし、舞台上からのファンサを貰えた時は嬉しくて泣いてしまった。ファンサで泣いちゃうとか若くない?私って若かったんだ()彼に関することだけを書き記す日記を用意して、公演に入った日は座席とか日替わりとか照明が当たってないベンチワークで何をしていたかを事細かに書いた。今思うとお遊戯会に出る子供を必死に追って日々の成長記録をとる親みたいだったな(笑)彼に初めて贈ったプレは雑誌撮影時に使ってくれて、その次にあげたプレはよほど気に入ってくれたのかほぼ毎日のように使ってくれていた。DVDのリリイベも全部参加したし、プレした服をイベントで着て出てきた時は思わずはっ!?て声が出た。隣の人ごめんなさい。とにかく彼を推しているとお金をかけたぶんだけ全力で返してくれているという実感が持てたから、最後の演目は約60公演中地方含め40公演通った。前回の倍ってことに今気付いたんだけど、やっぱりテニミュマジックってすごいね(笑)

 

 アンコ曲の降りは3パターンあったから、とにかく初日から3日で把握して手持ちを交換に出していたけど、これが本当に神経すり減らされるというか心臓に良くない。私と同じように交換を出す方がたくさんいるおかげで交換先に困りはしなかったけど、突然ローテが変わることがあってせっかく交換したのに没って元の席付近の厨がファンサを貰っている場面を見なきゃいけないという、あまりにもしんどい拷問を受けることが多々ある。座席交換に命掛けていたテニモンはわかると思うけど、あの瞬間は阿鼻叫喚の地獄絵図以外の何物でもなくて今思い出しても本当に恐ろしい。だってこっちに来ると信じて疑わずドキドキワクワクしながら通路席座って、今か今かと待っていたら逆サイに降りちゃうんだよ!?リアルに「え?」て声出して口開けて逆サイに首伸ばしてるオタクとか誰も見たくないよ。セイヤー!じゃねぇよバカ!!ローテが変わった公演直後から、某チケット掲示板がテニモンの座席交換募集で大賑わいになる様はオタクの執念を感じられて面白かった。
迎えた大千秋楽は倍率高すぎて良席で入れなかったから最初から期待することもなく平穏だった。アナザー写真当たったのは運良かったな。売ったけど(売ったけど)。最後はたぶん泣かなかった。だって挨拶で「次はライブがありますよ!!!」なんて言うから、最後って感じがしなかった。舞台は舞台で完全燃焼させてほしかった。

 

 彼の初めてのカレイベでは恐らく私が一番買ったんじゃないかと思っている。そう思わせて!!東京大阪とあって、東京で私と同じくらいループしている人は数人いたけど、大阪で最初から最後まで延々とループしていたのは私だけだったから。同厨から「さっきからずっとループされてますよね!? どんな事話せばいいのかアドバイスして下さい」とキラキラした目で言われたのはなんだか嬉しかった。余談だけど、大阪では最後私ともう一人の女の子が残っていて、彼女はどうやら鍵閉めがしたいみたいだった。私が延々とループしている横で、スタッフの方が早く券を出して下さいと言っているのにも関わらず、ずっと何かしら言い訳して私の後ろについていた。おい、もう券がラストなのに粘ってるのバレバレだぞ!結局私が面倒になっていっぺんに券を出したから彼女が鍵閉めをしたんだけど、今思い出してもイラッとする案件(笑)

 

 そんなこんなでカレイベの後はたまアリと神戸ワールド記念ホールドリライがあり、今思えばこれ以降彼が2.5の舞台に立ったことはない。もちろん全通したんだけど、終わりがあまりにもあっさりしていて、次もまたあるんじゃないか?という錯覚に陥った。それでも毎日ペンラバルログをしたおかげで指が腫れて、終わった次の日以降そこが痛む度に終わったんだなーと実感することができたから通った証があったのは良かった(ドM)

 

 次の出演舞台はつかこうへいの作品で、くっそ硬くて痛い座席に耐えながら全通。流行りの音楽を取り入れたりしていたからすんなり入り込めたし、Tubeってこんな素敵なバラード歌うんだっていう発見が一番の衝撃だったかもしれない(笑)初めてのスタンド花も出して、初めて最初から最後まで正真正銘の全通をすることが出来た思い入れ深い作品。彼はつかこうへいの作品にずっと出てみたかったそうで、つか特有の長台詞も毎公演完璧にこなしていたし、とても楽しそうだった。そしてこれが、私が彼の舞台に立つ姿を見る最後になった。何故なら特撮の出演が決まっていたから。

 

 事務所からして特撮などの映像系に行く気配はぷんぷんしていたんだけど、実際出演すると決まった時はショックが大きかった。よりたくさんの人に推しを知ってもらえるチャンスではあるけど、特撮は約1年舞台に上がることはなくなる(ヒーローショーは別として)。舞台で演技をする生の彼を観に行くことが何より楽しいと感じていた私は、特撮俳優を推す自信などほとんど無かった。ヒーローショーがどのくらいの頻度であるのかも知らないし、客層も今までと違うはずで、完全に右も左もわからない特撮新規にはなれないと直感した。
結局、つか作品の後にやった初ファンイベントを最後に彼を降りることになった。これで降りる!と決めていたわけではなかったけど、なんとなく、もうこれが最後じゃないかな~と薄々思っていた。それなのに、お見送りの時に前後の人には「ありがとう」だけだったのに対し私には「わ~!”いつも”ありがとう」と言ってくれた彼を正直恨みんだ。降りるかもって思ってしまってごめんなさい。でももちろんそんなこと言えるはずはなくて、ちょうど生活環境が変わったことをきっかけにそれ以降お手紙も一通も出していない。自然に降りたっていう言い方がしっくりくるかな。

 

 プレゼントした服は全て使ってくれたし(例の誕生日事件は除く)、それどころかヘビロテしてくれた。お手紙に「プレした服にはこんな色の小物を合わせるといいかも」と書けばその通りに合わせてくれたりもした。人懐っこい性格ですぐに共演者と溶け込む人で、年上からは可愛がられるタイプ。ダンスを踊っているととてもかっこいいのに、こてこての関西弁で喋る姿はとても可愛い。千秋楽のブログでは共演者みんなに宛て一言以上メッセージを書く。私には彼の本当の中身なんてわからないけれど、表上見える彼のそんな人柄の良さが大好きだった。接触イベントでの対応は神とは言えなくてなかなか名前を覚えてもらえなかったけど、そんなこと打ち消す程に彼を推しているのが楽しかったです。最初の方にも書いた通り、彼を推しているとお金を使えば使うほどその分以上の芝居や営業という名の幸せを返してくれる。若手俳優推しててこんな幸せなことって他にないんじゃないかな。

 

 

 今はとあるミュージカルに出ている彼だけど、私は歌って踊れる場所が彼が一番輝ける場所だと思っているから、事務所を移籍してでも映像界隈から帰ってきてくれたことが本当に嬉しい。来年には私が好きなミュージカルへの出演も決まっている。
たぶん、恐らく、きっと、こんなにも応援してお金をかけて良かったと思えた俳優は後にも先にも彼しかいないと思う。出会えたことに感謝しかないです。
もうすぐで彼の24歳の誕生日。知った時はまだ未成年だったのに、あっという間だなぁ。約2年半ぶりに行く舞台で、プレも手紙も頑張って出してみたい。何をあげよう、なんて書こう。そんなことを最近ぼんやりと考えています。

*1:TENIMYU SUPPORTERS CLUB